30代息子 教授になれるか
読売新聞の人生案内を読んで
昨日読売新聞に興味深い記事が出ていた。人生案内にアカデミック分野で教授になりたいと頑張っている息子を持つ母親からの相談だ。要約すると
30歳代の息子のことで相談。息子は志望大学にも合格し(多分書きぶりから有力校と推察される)、さらに博士課程を修了し、助手などを経て現在も同じ大学に在籍。十数年間毎月仕送りをし息子はその仕送りと、少しばかりの自分の収入で暮らしている。学業の方がおろそかになると困るので、私も無理にバイトを勧めるようなことはしていません。息子は教授になりたいようです。しかし、光がいっこうに見えてこないのです。親も年老いていくので、これから先が心配。大学の方に、息子のことを聞いてみたいと思いますが、どうでしょうか。講師や准教授になるのにはどんな基準があるのですか?
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大学教授の山田先生の回答
親にとっては子どもはいくつになっても子ども。大事な息子さんの将来に気をもむ親心は理解できます。
大学の先生にどうしたらなれるのか?」残念ながら、これに明確にお答えすることはできません。なぜなら、この職業には優秀な人がまじめに勉強すれば必ずなれるという保証はない。大学教員になるには、息子さんのように大学院の博士課程に進学し、論文を発表することは必要条件ですが、十分条件ではない。博士号取得者は毎年1万5000人以上いますが、常勤の大学教員になれるのはその半分もいません。研究分野によって差はありますが、これをしたら絶対に大学の先生になれるという決まりはありません。企業において役員になる基準がないのと同じです。息子さんの夢が今後かなうかどうかは誰にも分かりません。息子さんも自分の好きな道に進んだからには、覚悟をもってもらう必要があります。ーーー
2008年5月17日 読売新聞)
吉村コメント:山田先生の回答は少し厳しいので補足をしたい。大学教授が夢の職業か?という点はおおいに問題だが、それは別においといて、確かに博士課程に進学した人のすべてが教授になれる訳ではないことは確か。会社に就職しても全員が役員になれる訳ではないのと同じ。しかし最近は社長になりたい、と思う人が減っているように、博士課程までいっても教授になりたいという人もかなり減っていると思う。そんな中でこの息子さんは目標を決めて頑張っている姿は立派なものだと思う(30代で親に仕送りはいだだけないが)。夢は持たなければかなうはずはない。途中でやめたらもちろんかなわない。しかしもっと重要なことは夢を現実にするために努力しているか?ということだろう。多くの場合、夢をもってそれにふさわしい努力をしているひとの夢はたいてい実現している。もしかなわなくても人生の充実感は得られるような気がする。またそうやって専門を研けば決して専門バカになることなく他の場所でも活躍できるだろう。他分野に転身して成功した人の例は枚挙にいとまがない。それなりに、(いやかなり)頑張っていれば必ず拾い上げてくれる人手をかしてくれる人はいるものだと思う。それがない社会はもう終わり。幸い日本はまだそうなっていないのでは?