実験のヒント(1)
last modified
2009-05-21 12:30
何度も繰り返し言って来たことですが。。。
研究の醍醐味はアイデアを得て実験を行いそれを証明し、さらにそれが次の発想を呼び発展させることにある。誰もが疑問に思っていたことが思いもかけないアイデアで解けたらそれはすばらしい。
しかしデータを出すことに慎重になりすぎて、同じ実験を何度も繰り返し、再現性がとれないために泥沼にはまることがよくある。アイデアが正しいか正しくないかすらわからなくなる。
結局手をこまねいている間に他のグループが論文にしてしまう。
そういったことが何度も続いている。
最近PGE2がTh17分化を促進することがJEMに報告されているが、もう2年も前に○○君が修士のテーマでとりあげたのと同じテーマだ。当時TGFβにかわってTh17分化をモジュレートする分子が探索されていた。PGE2やVIPはcAMPを介してTh17分化を促進するだろうと私も、多くのひともそう思った。これらは消化管で多いのでTh17を増強することはありそうなことだ。PGE2の炎症促進作用の一つはTh17の促進かもしれない。
発想(アイデア)は既知の事実を総合して生まれる。ひとの実験結果を聞いて自分のデータとつきあせると”こういうことではないか!”という発想が生まれる。しかし私や君たちの発想などたかが知れている。つまり皆同時期に同じことを考える。そうなるとあとはどれだけ早く証明しどれだけきれいなデータを出せるか、にかかってくる。
時間とお金がたっぷりあれば完全にうまくいくまで同じ実験をくりかえしてもいい。しかし往々にしてそれは効率よい方法でないことが多い。結局負けてほぞを噛むことになる。どうすればよいか。簡単な方法がある。別の角度から現象をみることだ。例えばTh17の場合、IL-17ばかり測っていたのでは2倍程度の差はなかなか再現よく出せない。primaryは特に難しい。ならばプロモーターアッセイを行う。RORγtやIL-23のRT-PCRを行う。T細胞株を用いる。のちのちvivoでPGE2阻害剤の効果をみる。ひとつのものを多面的にみることで発想は補強され説得力が生まれる。次の発展も可能になる。
ある発想に従って実験をしてよい結果が出たら、同じ実験はやらない(nを増やすことはもちろん必要だがあとでよい。ここで繰り返すと何度も同じことをやるはめになる)。少し違うパラメーターで別の角度で実験を組む。予想通りの結果がでたらその発想は正しい可能性がぐっと高くなる。それからnを増やした方がいいに決まっている。別の角度の実験を組めるかどうか、でそのプロジェクトが成功するかどうか決まる、とも言える。
しかしデータを出すことに慎重になりすぎて、同じ実験を何度も繰り返し、再現性がとれないために泥沼にはまることがよくある。アイデアが正しいか正しくないかすらわからなくなる。
結局手をこまねいている間に他のグループが論文にしてしまう。
そういったことが何度も続いている。
最近PGE2がTh17分化を促進することがJEMに報告されているが、もう2年も前に○○君が修士のテーマでとりあげたのと同じテーマだ。当時TGFβにかわってTh17分化をモジュレートする分子が探索されていた。PGE2やVIPはcAMPを介してTh17分化を促進するだろうと私も、多くのひともそう思った。これらは消化管で多いのでTh17を増強することはありそうなことだ。PGE2の炎症促進作用の一つはTh17の促進かもしれない。
発想(アイデア)は既知の事実を総合して生まれる。ひとの実験結果を聞いて自分のデータとつきあせると”こういうことではないか!”という発想が生まれる。しかし私や君たちの発想などたかが知れている。つまり皆同時期に同じことを考える。そうなるとあとはどれだけ早く証明しどれだけきれいなデータを出せるか、にかかってくる。
時間とお金がたっぷりあれば完全にうまくいくまで同じ実験をくりかえしてもいい。しかし往々にしてそれは効率よい方法でないことが多い。結局負けてほぞを噛むことになる。どうすればよいか。簡単な方法がある。別の角度から現象をみることだ。例えばTh17の場合、IL-17ばかり測っていたのでは2倍程度の差はなかなか再現よく出せない。primaryは特に難しい。ならばプロモーターアッセイを行う。RORγtやIL-23のRT-PCRを行う。T細胞株を用いる。のちのちvivoでPGE2阻害剤の効果をみる。ひとつのものを多面的にみることで発想は補強され説得力が生まれる。次の発展も可能になる。
ある発想に従って実験をしてよい結果が出たら、同じ実験はやらない(nを増やすことはもちろん必要だがあとでよい。ここで繰り返すと何度も同じことをやるはめになる)。少し違うパラメーターで別の角度で実験を組む。予想通りの結果がでたらその発想は正しい可能性がぐっと高くなる。それからnを増やした方がいいに決まっている。別の角度の実験を組めるかどうか、でそのプロジェクトが成功するかどうか決まる、とも言える。